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【社長日誌2003/08月分】
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#インターネットの将来
ある社員と飲んでいるとき、こんなことを聞かれた。
「社長は、インターネットが将来どうなってると思いますか?私は懐疑的です。」
という質問だ。
学生時代
大学生時代、私はインターネットは普及しないと思っていた。
当時、インターネットが注目されてきた。まだバブルが来る2年ぐらい前だ。Yahooってサイトが便利だと言われて始めた頃だった。
その頃はこう考えた。
インターネットが普及したとすると、IPも足りないし、インターネットを結ぶ回線も細い。だから、コンテンツを提供する事業主も同時接続できる利用者も制限されるし、回線の細さは表示スピードを遅くする。それでは消費者は不便すぎてインターネットでの情報収集に飽きてしまうだろう、と考えた。
しかし、実際には違っていた。インターネット網はどんどん設備投資され、IPの枯渇も解決し、結果として消費者の増加を吸収してしまった。
起業時代
起業を志した頃は、インターネットバブルが崩壊すると思っていた。
もちろん、インターネットは画期的なマーケティング手段であり、多くの企業が注目するだろうとは考えていた。
しかし、インターネットは所詮ターゲットマーケティング、費用対効果は悪い。
また、プル形メディアだ。ユーザは情報を「求める」ときにしかインターネットを利用しない。
その「求める」というインターネット特有の行動に対し、様式があっていないサービスが多々あった。
例えばバナー広告などのインターネット広告だ。「押し付ける」プッシュ型のバナー広告はマッチしない。しかも、インターネットがもたらしたビジネスの多くはその広告収入モデルであることが多かった。
よって、インターネットバブルがもたらしたサービスの大半は将来性がなく、早晩費用対効果が悪いというレッテルを貼られ、崩壊するだろう。と考えた。
そして、バブルが崩壊して、持ち直すときに本当のビジネスが生まれるだろうと考えた。
実際には株安とネットベンチャーの淘汰という形でバブルは崩壊したが、この読みはおおよそ間違っていなかったと思う。
これから
それではこれからインターネットビジネスは更なる発展をとげるのだろうか。
ネットバンクやEコマースの取引量が順調に伸びており、世間が昔「崩壊した、不況だ」と騒いだほど将来は暗くない、ということも理解され始めている。
しかし、インターネットという回線網が、商取引を行うにはかなり危うい技術であることも確かである。
そこで、商取引や基幹回線として、インターネットではないネットワーク(TCP/IP以外のプロトコルかもしれない)が普及するかもしれない。これは一つの可能性としてありうる。
一方で、いまさら他の環境に移るはずがない、という考え方もある。
全ての機種や環境でも対応できるインターネットを凌ぐようなネットワークを作り出せるか、といわれると、どうかな、とも思う。
しかし、これだけはいえる。今後しばらく、どんなプラットフォームにせよ、個が情報を不特定多数に発信できるネットワークは栄えることがあっても、衰えることはない。
逆にいうと、個が情報を不特定多数に発信できないネットワークは成功しない。
個は、企業やマスメディアの売り文句ではなく、個の発した情報を探すためにインターネットを利用していることも多い(全部ではもちろんないが)。これは企業や政府に対する不信もあるが、ようは本音が知りたいからだと思う。このニーズは今後も衰えることはないだろう。
あとは、プラットフォームの拡大はますます進むだろう。PC,携帯などの端末の拡大、ADSL、無線などの回線の拡大、ゲーム、業務系などのコンテンツ(と言っていいか?)の拡大など、様々な方面で拡大していくだろう。
私たちが取り組むことは技術ではない
でも、私はどっちに行ってもかまわないと思っている。
私たちが取り組んでいるモノは「インターネット」とか「プログラム」などではないからだ。
どのような変化が起きるのかは分からない。しかし、私たちはそれぞれのプラットフォームを基に、小さな組織が大きな力を使えるような仕組みを作ることに取り組んでいる。今はその一貫としてログ解析を進めている。
私たちが取り組んでいることは、その個が個に発信するネットワークを活用することで、いかに情報価値を創造できるかだと考えている。
だから、インターネットがどうなろうとも、私たちの存在価値はそのことでは消えないだろう。
#学習する組織
理想の組織
大学時代、私はホワイトカラーの効率化をテーマにゼミ論を書いたことがある。
その頃から、組織論がとてもスキだ。
その私にとって理想とする組織像がある。
学習する組織だ。環は自ら学習する企業でありたい。
従来の組織は、ピラミッド型の組織だった。
この場合、上司が部下を評価する。
それが問題だと思っていた。
ピラミッド型の組織では、社員の評価が上司に左右されてしまう。
しかし、上司が無能かもしれない。無能ではなくても、部下の能力が分からないケースもある。
それは企業にとっても、社員にとっても、お互い不幸だ。
だから、環の人事は教育も担当したいと思っている。
上司の評価、部下の評価だけではなく、人事が本人の持っている向学心、スキルアップ意欲も汲んで人事考課を行い、適材適所を実現する会社である。
まだまだ、道半ばですけどね。
学習する組織
環は学習する組織を目指している。
だから、社員にしかるべき学習する機会を与え、スキルを伸ばす環境だ。
昨年から少しずつ実施してきた。
プログラマはJava+UMLの講習会、デザイナーはデザインの勉強会。
忙しい時など延期、中止になることもあるが、少しずつ全員が全員を教えあう環境を作りつつある。
先日の全員出席の事業会議では「英語を勉強したい」という社員があらわれた。
そして、「彼らなら私が教えましょうか」などという社員がいる。
うれしいことだ。
三十の手習い
私は先週から学校に通い始めている。
クリティカルシンキングという批判的な考え方を身に付けるための授業だ。
受講した理由は決断力UPだ。
4年前に経営者になったものの、起業前の社会人経験も3年間、当然上司として部下を指導する経験も欠けていた。
今の学校では、知識は教える講座はあるが、このようなウィズダムを高める講座は少ない。
さて、いざ通ってみると学校の生徒は皆さん優秀な社員ばっかり。私のようないいかげんな中小企業の経営者はほとんどいないが、それが励みにもなっている。
結果、よくなっているかどうかは10月のお楽しみ、ということで。
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